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ンジンヘの取り付けを行う部分でもあるオルタネータの冷却は一般に空冷方式を採用しているので、両カバーとも通気用の穴があけられている。リヤカバーにはダイオード、ブラシ、出力端子が取り付けられている。風はファンにより2・171図のように流れ冷却している。

 

 

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2・171図 フロントカバー及びリアカバー

 

 

?ダイオード
ダイオードは、1方向にのみ電流を流し、その逆方向には電流を流さない性質を持っているこの性質を利用してステータコイルに発生した交流を直流に変換(整流)しているダイオードは2・173図に示すようにプラス側とマイナス側にそれぞれ3個ずつ組付けたものを1組として使用している。
(作動)
オルタネータは三相交流であり、ダイオードを6個使用して全波整流を行っている。
その方法は2・174図に示す如く(a)では?・?相間に高い電圧が発生し、電流はダイオード1を通って負荷に流れ、ダイオード5より戻ってくる。次の過程では(b)のように?・?相間が高くなり、ダイオード1を通って負荷に流れダイオード6を通って戻ってくる。
これを順次(c)(d)(e)(f)と追っていくと各相、各線に流れる電流は順に大きさと方向を変えるが、負荷側では常に一定の方向に電流が流れ直流に変換されている。(図中黒く塗ったダイオーにのみ電流が流れている)

 

 

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2・172図 シリコンダイオードの導通方向

 

 

 

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